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吉祥寺イーストサイドかるた製作プロジェクト始動!

かるたづくりに向けたワークショップ 開催レポート<第3回>

 吉祥寺イーストサイドの魅力を発信する「ご当地かるた」を製作する地域プロジェクト、その重要なプログラムのひとつとして地域の方々が参加する、連続3回のワークショップ。11月1日・18日と行ってきた2回に続き、いよいよ最終回を迎えた11月30日の模様をお伝えします。

​ このワークショップのテーマは、かるたづくりの出発点となる「読み札」を考えることです。読み札を考える過程で参加者一人ひとりの記憶や愛着を原点とする地域の魅力を掘り起こし、エリアの価値を再認識し、それらを共有することで地域が一つになることを目指してきました。

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 1回目のワークショップでは「吉祥寺イーストサイドってどんな風景をしているのか」「街にはどんなお店や施設、通りがあるのか」など読み札を考える視点で実際に街を歩き、文字にしていきました。2回目のワークショップで、その日までに集まった281枚の読み札案を書かれた内容に応じて分類すると、通いたくなるおいしい店や由緒ある場所、そこに暮らしている人の姿など、かるたを通して伝えたい街の魅力がだいぶくっきりと浮かび上がってきました。
 
 3回目のワークショップでは具体的に「あ」はどの読み札にするのか、たくさんある「か」の読み札候補からどれに決めるのかといった作業を進めていきました。前回からさらに読み札案は増え、テーブルにはあいうえお順に並んだ読み札が、その数403枚積み上がっています。
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 進行役の徳永健さんが、4チームに分かれたテーブルに50音別にした読み札を配っていきます。

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徳永さん:分類してみたら「か行」は70枚以上ありました!「あ行」も多いですね。「吉祥寺かるた」を作るときにも苦労しましたが、「ぬ」や「ら行」は少ないかもしれません(笑)。そうしたこと踏まえ、チーム別に「あ行+ま行」「か行+ら行」「さ行+た行」、「な行、は行、や行、ら行」を配りました。皆さんで各音それぞれの読み札案から「これが良いのではないか」というものを1〜3枚選んで欲しいと思います。言葉を少し変えるなどして残したいと思うものには「Z」の印をつけてみてください。

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 様子をのぞいてみたテーブルでは、10枚以上ある「い」の読み札案から候補を選んでいるところでした。
 
 「武蔵野市消防団のことを書いた『イーストサイドは第2分団が守ってます』、これは街の風景として残したいですね。第1候補に!」
「『一軒だけでも 中華街』もいいですね。中華料理店『中華街』は複数、読み札があがっていましたよね」

 ほかに「イーストサイド わかりやすく言うと 裏吉祥寺」「稲荷町ライトアップの粋 神輿」が候補に挙がったようです。「い」の札だけ見ても、街を支える重要な担い手である「消防団」や地域コミュニティの醸成に貢献している「毎年恒例のお祭り」について、加えて暮らしに選択肢と深みを与えてくれる「個性的な飲食店」、この地域で見られる面白くも豊かなまちなかの風景を描いた「エリアあるある」などが盛り込まれていました。

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 一通り選び終わったところで、各テーブルが選んだ読み札を発表します。テーブル前方のスクリーンには候補になった読み札の一覧が並びました。

徳永さん:1番候補の札だけを並び変えてみましょう。これまで複数の読み札に登場していた店舗や施設、通りの名前、街の特徴につながるような札など、意外とまんべんなく入っているように感じます。次に、何について書かれた読み札なのか、種類別に分類してみましょう。例えば「吉祥寺シアター」はいろいろな札で読まれていますね。

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「え:映画館じゃないよ 吉祥寺シアター」
「こ:公園エリア?こちとら公演エリアじゃ!」
「さ:さんぽの途中 ばえる写真 吉祥寺シアター」
「し:シアターのある 街に住む幸せ!」
「ら:ライトアップがいい感じ」
 

徳永さん:同じ施設でもさまざまな捉え方があって面白いですね。どのような角度で切り取って読み札にするのか、どの文字から始まる札にするのか、まだ読み札を募集中でさらに候補が増えると思うので、街を知らない人が見ても興味が湧くような、みなさんが面白がってくれるような読み札になっているのかどうかにも心を配りつつ、生きたイーストサイドを映し出しているようなかるたに仕上げていきたいと思います。

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 かるた完成に向けて少しずつその姿が見えてきたところでワークショップも終盤。3回のワークショップを含むこの1ヶ月を振り返りながら、参加者一人ずつ感想を述べました。かるた作りを通して「これまで知らなかった街のことを知ることができた。街の見え方が変わった」と、みなさんたくさんの発見があったようです。

 イーストサイドで生まれ育った方や、この街で暮らす方々もまた「よく知っていると思っていた街にもまだまだ知らないことがたくさんあった。新たに見直すきっかけになった」と感じられたそうです。店のお客さん、友人や家族と読み札の話で盛り上がったり、地域の人同士、楽しく集まる中でコミュニケーションが深まったり、「人のふれあい」を感じたシーンも多くあったようで、「完成したかるたが、イーストサイドの魅力を発信するようなツールになってくれたらうれしい。今回知った魅力をみんなにも広めていきたい」という想いも、感想から伝わってきました。

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徳永さん:1ヶ月間ありがとうございました。僕自身このプロジェクトを通じてイーストサイドに頻繁に来るようになったけれど、行けば行くほど面白いエリアだと実感しています。「過去と未来、光と影の交叉する街」と表現された参加者の方がいらっしゃいましたが、まさにさまざまな歴史をたどる中で、どこか昔ながらの懐かしい雰囲気を残しつつ、同時に新しい息吹をもたらすようなざわめきを感じられるのが、イーストサイドの魅力なのではと思っています。街の魅力をたっぷりと詰め込んだかるたにみんなで仕上げていきましょう。

 3回のレポートを通じて、読み札を考えるワークショップの様子をお伝えしてきました。読み札の募集、クラウドファンディングは引き続き開催中です!ぜひ一緒にかるたづくりに参加してみませんか?
 
(第3回ワークショップ 2021年11月30日)