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吉祥寺イーストサイドかるた製作プロジェクト始動!

かるたづくりに向けたワークショップ 開催レポート<第1回>

 吉祥寺イーストサイドの魅力を発信するツールになる「ご当地かるた」を製作する地域プロジェクトの重要なプログラムのひとつである、地域の方々が参加する連続3回のワークショップが始動しました。

 ワークショップでは、一人ひとりの記憶や愛着を原点とする地域の魅力を掘り起こし、読み札を考える過程でエリアの価値を再認識し、それらを共有することで地域が一つになることを目指します。そして、そこで暮らしているからこそ実感できる地域の情報を伝えるガイドブックとしても役立つ「吉祥寺イーストサイドかるた」を作っていきます。

 その第1回として、イーストサイドに関わりのある約20人が11月1日に吉祥寺図書館「まなびとつどいの部屋」に集まりました。

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 ワークショップの進行役は2019年に「吉祥寺かるた」を製作し、現在ご当地かるたプロデューサーとしても活動する吉祥寺のデザイン会社「クラウドボックス」の代表、徳永健さんです。

 「吉祥寺かるた」製作の際には、吉祥寺の名所、名物、“吉祥寺あるある”などをテーマに、SNSなどを活用して広く読み札を募集し、その数300以上の候補が集まったといいます。それらを元に作ったかるたは、ユニークな読み札とイラストが話題となり大きな反響を呼びました。今年10月には「グッドデザイン賞」(コミュニティづくりの取り組み・活動部門)と、各審査員が1点だけセレクトする「私の選んだ一品」をダブル受賞。「個性が失われつつある街の魅力を楽しく再発見していくとても良い取り組み」(審査員・飯石藍さん)と評されました。

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全3回を予定するワークショップ、今回のテーマは「街を歩いて、札を考えてみる〜かるたをつくるってどういうこと?」です。始めにプロジェクトの要となる「かるた」について、徳永さんが「吉祥寺かるた」作りの中で気づいた“かるたの持つ力”を話してくださいました。

徳永さん:みなさん、かるたで遊んだことはあっても、作ったことはないのではないかと思います。そもそも街の魅力を伝えるのに、なぜ「かるた」を作るんだろう?って思いますよね。

街の話を聞くと、「へぇ、そんなお店やスポットがあったんだ!」と知ることができたり、行ったことがなくても何かその体験に共感したりすると思います。「吉祥寺かるた」を作る過程でも、知らない人同士が街トークで盛り上がってすぐに仲良くなるような場面に何度も遭遇しました。

「読み札を考える」ことが、かるたづくりの出発点になるのですが、言語化することでその人にしか見ていない街の風景やその街の好きなところなど、それぞれの人の中にある街への愛が顕在化します。この時、もし札が1枚しか選べないのであれば、何か正解らしきものを考えなければいけないと思うかもしれませんが、46枚も札があるので、とってもパーソナルな愛が書きやすいんですね。読み手の数だけ街への偏愛が集まってきます。今回も「吉祥寺イーストサイド」のかるたを作りながら、街の魅力を多面的に伝え、コミュニティーのつながりを深めていけたらうれしいです。

 プロジェクトが目指す先を共有したところで、参加者は3〜4人のグループに分かれて吉祥寺イーストサイドの街歩きに出発します。

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徳永さん:五・七・五になっていなくて良いので、外に出てこれから作るかるたのイメージをふくらませてみて下さい。気に入っている店、好きな道や風景、街での思い出や印象的なできごとなどを具体的に深掘りしつつ、ゆるく、たくさん書き出していきましょう!

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 30分ほどの街歩きながら、みなさん「このお店、人気ですね」「ここはもう創業○十年で、子どもの頃からありました」「あの看板は何でしょう?」と、すでに街トークに花が咲いている様子。かるたの読み札を思い浮かべながら歩いてみると、また新たな街の風景が見えてくるのかもしれません。
さまざまな発見と共感を得て図書館に戻ってきた一行は、早速実際に見てきた街の景色を思い返しながら読み札を考え、書き出す作業に取り組みます。

 書きあがった紙を壁に張り出してみると、あっという間に70を超える読み札が並びました。みなさん、ほかの参加者が書いた札を興味深そうに眺めては、「ここ、いいよね!」「この札に書かれている場所はどこですか?」「これ知らなかったです」と、自然にまた「街トーク」が盛り上がります。「いいね」と共感した札にはコメントを書いたポストイットを貼っていきます。

例えば「と:時計屋、いや、総菜屋」の読み札には、「なんていうお店ですか?」「二丁目sozai(総菜屋さん)です。ここの味噌汁が好きです」「私も好きです。おにぎり買います!」「お弁当もおいしくて好きです」などみなさんのコメントが集まりました。

徳永さん:このワークショップの時間だけでも、イーストサイドのことをたくさん知ることができ一気に共感が湧きました。第1回はみなさんで「札を考え」そして「シェア」しました。かるたが完成したら、それこそ誰でもルール知っているので「遊ぶ」ことでまた場と時間、感情を共有することができます。吉祥寺イーストサイドを知らなかった人もかるたを通じて「巻き込む」ことができるし、街に新しいものが生まれれば新たに札を作って「進化」させることができる、それもかるたの良いところなんですね。

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最後に「次回のワークショップまで、できれば毎日1枚読み札を考え投稿してください!」という宿題が出てワークショップは終了となりました。次回までにどんな札が集まるのでしょうか!?第2回ワークショップの模様も引き続きお伝えしていきます。

 

(第1回ワークショップ 2021年11月1日)